広東料理は、素材そのものの持ち味を生かした料理として知られています。特に昨今は健康への配慮から過度な味つけを控える傾向が高まっており、素材の持ち味がより一層決め手となります。
秀逸な食材に恵まれた北海道は、広東料理には絶好の食材地です。
ある時、勉強のため渡った香港の食材店で、道内でもあまり見かけない大きくて立派な貝柱を見つけたら、利尻や礼文産だったことがありました。特に良質な農畜産物や魚介類は、こうして海外や本州に渡ってしまう傾向があり、残念に思っています。
これからは厚沢部町という生産に直結した地で、こだわりを持った生産者を発掘して、料理をし、お客様に楽しんでいただけるよう心がける所存です。
代表取締役 宮川 朝広
プロフィール
函館出身。
京都ホテルをかわきりに“横浜中華街大珍楼”、“京王プラザホテル”京王プラザホテル札幌“南園”料理長を経て、2008年4月“彩風塘”オープン。広東料理の巨匠にして、東京赤坂璃宮オーナーシェフ譚彦彬(たん ひこあき)氏を師匠とし焼物を中心に、魚介料理に定評がある。
料理は日々進歩。
寸暇を惜しんで本場広東の味の探求と勉強に励み、新作を次々と取り入れることに余念がない。